先に答え2026 年の春の賃上げは、全体で 5.01%、月に 16,400 円でした。3 年続けて 5% 台です。従業員 300 人未満の組合でも 4.69%、月に 12,866 円でした(連合の最終集計、2026 年 7 月)。人の費用が毎年これだけ上がると、売上が同じ会社では、手元に残る分が毎年減っていきます。
この記事の要点
- 現実賃上げは、全体で 5.01%、300 人未満でも 4.69%。時給で働く人の時給は、6.18% 上がりました。
- 意味人の費用が毎年 5% 近く上がるなら、何もしない会社は、毎年少しずつ残りを減らします。
- 考え方「去年と同じにやる」から、「人の費用が上がる前提で、売上の入口と、人の時間の使い方を見直す」へ。
- やること自分の会社で、人の費用が売上の何割かを出す。上がる分を計算する。入口と手間を見直す。
- 結論賃上げは、止まる話ではありません。先に計算しておきます。
賃上げは、どれくらいだったのか。
連合(日本労働組合総連合会)が、加盟する組合の回答を集計しています。2026 年 7 月 1 日の時点の、最終の集計です。
| 賃上げの額(月) | 率 | 集計した組合 | |
|---|---|---|---|
| 全体 | 16,400 円 | 5.01% | 5,368 組合 |
| 300 人未満 | 12,866 円 | 4.69% | 3,831 組合 |
賃上げ分がはっきり分かる組合に限ると、賃上げ分は 3.50%(月 11,510 円)でした。
時給で働く人(期間を決めて働く人、短い時間で働く人、契約で働く人)の時給は、平均で 75.01 円上がりました。率にすると 6.18% で、月給で働く人より高くなっています。
売上が同じなら、何が起きるのか。
例で計算します(数字は、説明のために置いたものです)。人の費用が売上の 3 割を占める会社で、人の費用が 4.69% 上がるとします。
0.3 × 4.69% = 売上の 1.4% ぶん、費用が増える。
売上のうち手元に残る割合が 1 割の会社なら、残りは 10% から 8.6% になります。残りが、14% 減ります。売上が同じでも、です。
これが、毎年続きます。
では、どうすればよいのか。
道は、三つしか在りません。売上を増やす。値段を上げる。同じ人数でできる仕事を増やす。
サイトが関われるのは、一つめと三つめです。
売上の入口を、見直す
来る道が一本だけなら、足します(くわしくはこちら)。来た人が頼むまでの道に、詰まっている所が無いかを見ます。
人の時間を、空ける
同じ説明のくり返し、聞き直し、書類のやり取り。サイトに先に答えを置けば、減らせるものが在ります。
値段を上げるなら、理由を数字で見せる
値段のことは、それぞれの商売の判断です。ただ、上げるときに、何にいくらかかっているかを数字で見せられる会社は、納得してもらいやすくなります。これは私の考えです。
採る側としても、見られている。
賃上げが続く中で、人は、働く先を比べています。会社のサイトは、お客さまだけでなく、働こうとする人も開きます。どんな仕事で、どんな人が居て、どんな条件かが書いてあること。これも、サイトの仕事です。
この数字を読むときの注意
- 定期昇給にあたる分を含む数字です。
- 連合に加盟する組合の集計です。
- 売上の 3 割・残り 1 割の例は、説明のために置いた数です。
よくある質問
- 5.01% は、日本の会社全体の数字ですか。
- いいえ。連合に加盟する組合の集計です。平均賃金方式で回答を引き出した 5,368 の組合の、働く人の数で重みを付けた平均です。組合の無い会社は、入っていません。
- 小さな会社は、もっと低いのでは。
- 300 人未満の組合(3,831 組合)の集計で、4.69% でした。組合の無い、もっと小さな会社の数字は、この集計からは分かりません。
- 人の費用が売上の何割かは、どう出しますか。
- 一年の給料と、会社が負担する社会保険料などを足して、一年の売上で割ります。決算の書類から出せます。
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出どころ
- 連合「2026 春季生活闘争 第 7 回(最終)回答集計結果について」(2026 年 7 月 3 日) https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2026/yokyu_kaito/kaito/press_no7.pdf