先に答え問い合わせに答える AI の利用料は、月に 1,000 回のやり取りで、17.5 ドルほどです(AI の会社の公式の料金表から、前提を置いて計算。1 ドル 150 円と置くと 2,625 円)。最低賃金で一日 8 時間働く人の賃金は、月に 19 万 7,736 円です。ただし、利用料は費用の一部で、AI は人の代わりにはなりません。前提と、入っていない費用を全部書きます。
この記事の要点
- 現実AI の利用料そのものは、月に数百円から 1 万円台で収まる計算です。
- 意味安いのは利用料だけです。作る費用、資料を整える手間、見張る手間は、別にかかります。
- 考え方「AI を入れれば、人が要らなくなる」から、「同じ問いのくり返しだけを、AI に任せる」へ。
- やること同じ問いが月に何回在るかを数える、前提を置いて計算する、任せる範囲を決める。
- 結論合うのは、同じ問いが多い商売です。問いが少ない商売では、よくある質問のページで足ります。
はじめに、お断りします。
私は、問い合わせに答える AI の窓口を作る仕事も、お受けしています。売る側の人間が書く記事です。だから、得な話だけにならないように、前提と、合わない場合を先に書きます。
AI の利用料は、どう決まるのか。
文章を作る AI は、読ませた文の量と、答えた文の量で、料金が決まります。量の単位は、トークンと呼ばれます。
問い合わせに答えさせるときは、毎回、店の資料(営業時間、値段、決まりなど)を読ませたうえで、質問に答えさせます。だから、読ませる量のほうが多くなります。
置いた前提は、何か。
| 置いた前提 | 数 |
|---|---|
| 1 回に読ませる量(資料と質問) | 10,000 トークン |
| 1 回の答えの量 | 1,500 トークン |
| 1 ドル | 150 円 |
この前提は、私が置いたものです。資料が多ければ、読ませる量は増えます。答えが短ければ、減ります。
計算すると、いくらになるのか。
値段は、100 万トークンあたりのドルです。
| AI の種類 | 値段(読ませる分/答えの分) | 月 1,000 回 | 月 3,000 回 |
|---|---|---|---|
| Claude Haiku 5.5 | 0.1 ドル/0.5 ドル | 1.75 ドル (263 円) | 5.25 ドル (788 円) |
| Claude Haiku 4.5 | 1 ドル/5 ドル | 17.50 ドル (2,625 円) | 52.50 ドル (7,875 円) |
| Claude Sonnet 5.5 | 2 ドル/10 ドル | 35.00 ドル (5,250 円) | 105.00 ドル (15,750 円) |
まんなかの行で、月 1,000 回なら 17.5 ドル。3,000 回なら 52.5 ドルです。1 ドル 150 円と置くと、2,625 円と 7,875 円になります。
同じ回数でも、どの AI を選ぶかで、10 倍以上違います。高い AI ほど、込み入った問いに強くなります。
人の費用と、並べると。
最低賃金(全国の平均 1,177 円)で、一日 8 時間、月 21 日働く人の賃金は、月に 19 万 7,736 円です。
数字だけを並べると、AI は桁違いに安く見えます。ここで判断しては、いけません。
利用料に、入っていないもの。
- 作る費用。窓口の画面、資料を読ませる仕組み、使いすぎを止める仕組み。
- 資料を整える手間。AI は、読ませた資料の中身しか知りません。資料が古ければ、古い答えを返します。
- 見張る手間。どんな問いが来て、どう答えたかを、人が定期的に読みます。
- まちがえたときの対応。AI は、まちがえることが在ります。値段や約束にかかわる答えは、人が確かめる道を残します。
- 電話には、出ません。この計算は、文字でのやり取りの話です。
合う場合と、合わない場合。
合う場合
同じ問いが、月に何百回も来る。営業時間の外にも、問いが来る。答えが、資料に書いてあることで足りる。
合わない場合
問いが、月に数十回しか来ない。その場合は、よくある質問のページで足ります。問いのほとんどが、相談や判断を要る。その場合は、人が受けるべきです。
任せすぎて、人を戻した会社の例も在ります(くわしくはこちら)。
この数字を読むときの注意
- 料金は、Anthropic の公式の料金表に、2026 年 10 月 10 日に表示されていたものです。ほかの会社の AI は、値段が違います。
- 読ませる量、答えの量、為替は、私が置いた数です。同じ資料をくり返し読ませるときの割引は、計算に入れていません。
- 人の賃金には、社会保険料の会社の負担分などを入れていません。
よくある質問
- 1 回 10,000 トークンは、どのくらいの量ですか。
- 目安として置いた数です。日本語の文字数とトークンの数は、一対一では、ありません。料金表には、新しいモデルでは同じ文でもトークンが 3 割ほど多くなる、という注記も在ります。実際には、試しに動かして測ります。
- 料金は、変わりますか。
- 変わります。この記事は、2026 年 10 月 10 日に公式の料金表に表示されていた値段で計算しました。ドルでの値段なので、円にすると、為替でも動きます。
- 使われすぎて、高くなることは在りませんか。
- 在りえます。だから、月の回数に上限を付け、超えたら止まる仕組みを入れます。上限まで使われた場合の額を、先に計算しておきます。
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出どころ
- Anthropic「Pricing」(公式の料金表。2026 年 10 月 10 日に表示されていたもの) https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing
- 厚生労働省「全ての都道府県で地域別最低賃金の答申がなされました」(令和 8 年度。2026 年 9 月 3 日公表) https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75950.html