この記事の要点
- 現実ネットとテレビは、50 代でほぼ並び、60 代で入れ替わります。70 代のテレビは、ネットの 3.3 倍です。
- 意味60 代から上は、ネットを使わないのではなく、いちばん長く居る場所がテレビの前です。70 代でも LINE は 77.8% が使います。
- 考え方「みんなネットに居る」から、「うちのお客さまの年代は、どこに居るか」へ。
- やることお客さまの年代を確かめる、調べる人と使う人が同じかを見る、年代に合わせて入口を選ぶ。
- 結論全体の平均で決めない。自分のお客さまの年代の数字で決めます。
年代で分けると、ネットとテレビの時間はどう違うのか。
全体の平均では、平日のネットは 183.9 分、テレビは 156.1 分で、ネットのほうが長くなっています(前の記事)。年代で分けると、こうなります。
年代ごとの、平日のネットとテレビの時間(一日あたり・分)
2025 年度。テレビは、放送の時間に見た分。
出どころ:総務省 情報通信政策研究所「令和 7 年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書」(2026 年 6 月公表)
10 代から 40 代までは、ネットがテレビの 2 倍から 6 倍近くあります。50 代で、ほぼ並びます(ネット 158.0 分、テレビ 152.7 分)。60 代で入れ替わり、テレビが 249.3 分、ネットが 140.2 分。テレビのほうが 109.1 分長くなります。70 代では、テレビが 313.5 分で、ネット 93.8 分の 3.3 倍です。
「人はもうネットに居る」という言い方は、全体の平均としては正しくても、60 代から上には当てはまりません。
では、60 代と 70 代は、ネットを使っていないのか。
使っています。時間は短くても、使っている人の割合は高いのです。
| 年代 | LINE | YouTube | TikTok | |
|---|---|---|---|---|
| 10 代 | 96.4% | 95.0% | 69.3% | 67.9% |
| 20 代 | 97.7% | 96.3% | 82.6% | 61.5% |
| 30 代 | 97.9% | 94.0% | 76.6% | 44.7% |
| 40 代 | 96.6% | 91.6% | 67.1% | 42.6% |
| 50 代 | 95.6% | 84.9% | 54.4% | 32.2% |
| 60 代 | 92.0% | 72.6% | 36.1% | 21.2% |
| 70 代 | 77.8% | 48.5% | 15.8% | 11.1% |
70 代でも、LINE を使う人は 77.8%、YouTube を使う人は 48.5% です。同じ調査では、スマートフォンを使う 70 代は 83.8% でした。
つまり 60 代から上は、「ネットを使わない人たち」ではありません。「ネットも使うが、いちばん長く居るのはテレビの前」という人たちです。
お客さまの年代で、入口はどう変わるのか。
お客さまが 40 代までの商売
ネットの中に居る時間が長い年代です。検索、動画、ソーシャルメディアのどれからでも、たどり着けるようにします。動画に使う時間がとくに長いので、文字のページだけで待つと、いちばん長い時間の外に居ることになります。
お客さまが 50 代の商売
ネットとテレビが並ぶ年代です。会社の中で、ものを決める立場の人が多い年代でもあります。調べものには、ネットを使います。落ち着いて読める、文字と数字のページが合います。
お客さまが 60 代から上の商売
ネットだけに寄せないほうがよい年代です。紙、電話、人の紹介が、いまも効きます。ただし、ホームページが要らないわけではありません。紙や人づてで知ったあとに、確かめる場所として使われます。字を大きく、電話番号を上に、の作りが合います。
頼む人と、決める人の年代が違う商売
介護や住まいの直しのように、使うのは 70 代、調べて決めるのは 40 代や 50 代の家族、という商売が在ります。この場合は、調べる人の年代に合わせて入口を作ります。
この数字を読むときの注意
- 年代ごとの人数は、140 人から 338 人です。全体の数字より、ぶれが大きくなります。
- 「使っている人の割合」は、ふだん使うことがある、と答えた人の割合です。毎日使う人の割合では、ありません。
- テレビは、放送の時間に見た分です。
よくある質問
- お客さまが高い年代なら、ホームページは要りませんか。
- 要らない、とは言えません。70 代でもスマートフォンを使う人は 83.8% です。紙や人づてで知ったあとに確かめる場所として、また、調べて決める家族のための場所として、使われます。
- 自分のお客さまの年代は、どうやって確かめればよいですか。
- いちばん確かなのは、ここ一年のお客さまを、年代で数えることです。伝票や予約の記録から、おおよそで十分です。
- 若い人向けの商売なら、何から始めればよいですか。
- 10 代と 20 代は、平日でも動画に 100 分以上を使っています。文字のページと一緒に、短い動画の入口を持つことを考えます。
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- TikTok は 5 年で 14.9% から 36.7% へ。伸びたのは、上の年代
出どころ
- 総務省 情報通信政策研究所「令和 7 年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書」(2026 年 6 月公表) https://www.soumu.go.jp/main_content/001079141.pdf