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棚 04 お金の流れ

広告で来たお客さまと、自分のサイトに来たお客さま。あとに何が残るか

広告は、払っているあいだだけ人を連れてきます。止めたあとに残るものを四つに分けて、残る形で使う方法を書きます。

公開:2026 年 10 月 10 日

先に答え2025 年、日本のインターネットの広告費は 4 兆 459 億円でした(電通の発表)。広告は、払っているあいだだけ人を連れてきます。止めたあとに手元に残るのは、ページ、名簿、記録、数字の四つです。広告を出すなら、この四つが残る形で出します。

この記事の要点

  • 現実広告に使われるお金は、年に 4 兆円を超えました。広告は、止めた日に、人が来なくなります。
  • 意味広告そのものは、資産になりません。資産になるのは、広告をきっかけに自分の側に残したものです。
  • 考え方「広告で、今月の問い合わせを買う」から、「広告で分かったことと、つながりを、手元に残す」へ。
  • やること問い合わせにつながった言葉でページを作る、来た人とつながる、記録を取る、一件あたりの費用を数える。
  • 結論同じ広告費でも、残し方で、一年後の手元が変わります。

広告を止めると、何が起きるのか。

例で考えます。月に 3 万円の広告を出して、月に 3 件の問い合わせが来る会社が在るとします(数字は、説明のために置いたものです)。

一年で 36 万円。問い合わせは 36 件。一件あたり 1 万円。

広告を止めると、次の月から、問い合わせは 0 件に戻ります。36 万円で買ったのは、その一年の 36 件です。それ自体は、悪い買い物とは限りません。問題は、何も残していない場合です。

あとに残るものは、何か。

残るもの中身残し方
ページ問い合わせにつながった言葉に答えるページ広告の記録から、言葉を拾って作る
名簿来た人の連絡先(相手が自分で登録したもの)お知らせの登録や、資料の請求の道を置く
記録何を聞かれたか、何で決めたか、何でやめたか問い合わせのたびに、書き残す
数字一件の問い合わせに、いくらかかったか月ごとに、広告費 ÷ 件数を出す

残る形で、広告を使うには。

一つめ:問い合わせにつながった言葉で、ページを作る

広告を出すと、どの言葉で探した人が問い合わせたかが分かります。これは、お金を払って手に入れた情報です。その言葉に答えるページを、自分のサイトに作ります。

二つめ:来た人と、つながっておく

問い合わせまで行かなかった人も、関心は持っていました。資料の請求や、お知らせの登録のように、軽い一歩を用意します。

三つめ:問いと答えを、記録する

問い合わせで聞かれたことは、次のお客さまも知りたいことです。書きためて、よくある質問にします(作り方はこちら)。

四つめ:一件あたりの費用を、毎月数える

広告費を、問い合わせの件数で割ります。上がってきたら、せりに並ぶ会社が増えた合図かもしれません。上がる前に、広告に頼らない入口を育てておきます。

検索から来る人も、同じか。

同じです。米国の調査では、Google で検索した人のクリックのうち、3 割近くは、Google 自身のサービスへ向かっています(SparkToro、2024 年)。検索も、他人の場所です。

広告でも、検索でも、動画でも、来た人を、自分の側に残る形で迎えること。入口が何であっても、ここは変わりません。

この数字を読むときの注意

  • 広告費の数字は、電通の発表を伝える報道で確かめました。
  • 月 3 万円・3 件の例は、説明のために置いた数です。
  • SparkToro の数字は、米国のものです。

よくある質問

広告は、やめたほうがよいのですか。
いいえ。急いで人に来てほしいとき、広告は効きます。大事なのは、出しているあいだに、四つを手元に残すことです。
名簿を集めるのは、気が引けます。
相手が自分で登録したものだけを集めます。何が届くかを先に伝え、いつでもやめられるようにします。それなら、押し付けには、なりません。
小さな商売でも、記録は要りますか。
要ります。ノート一冊で足ります。聞かれたこと、頼まれなかった理由。これは、どこにも売っていない、自分だけの資料です。

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