先に答え国の調査(令和 3 年経済センサス‐活動調査)には、業種ごとに、事業所の数と、売上の合計と、費用の合計が載っています。割り算をすると、個人で営む喫茶店は一軒あたり売上 500 万円、残り 64 万円で、売上のうち残る割合は 13% です。この数字は、自分の商売を測る物差しになり、記事に書けば、ほかのサイトに無い中身になります。
この記事の要点
- 現実国の調査から、業種ごとの「一軒あたりの売上」と「残る割合」が計算できます。喫茶店は 13%、美容室は 28%、木造の建築工事は 20% です。
- 意味だれでも見られる数字ですが、一軒あたりに直して、自分の商売に当てている人は多くありません。
- 考え方「うちは、もうかっているのか分からない」から、「同じ商売の平均と比べて、どこが違うか」へ。
- やること自分の業種の分類を探す、一軒あたりに直す、残る割合を出す、自分の数字と並べる。
- 結論計算は割り算だけです。出した数字は、費用を決めるときにも、記事を書くときにも使えます。
国の調査には、何が載っているのか。
経済センサス‐活動調査は、国が全国の事業所と企業を調べる調査です。結果は、国の統計のサイト(e-Stat)で公開されています。
この中に、個人で営む事業所について、業種ごとに、数と、売上の合計と、費用の合計が載っています。この三つが在れば、次の二つが計算できます。
一軒あたりの売上 = 売上の合計 ÷ 事業所の数
売上のうち残る割合 =(売上の合計 − 費用の合計)÷ 売上の合計
計算すると、どうなるのか。
| 商売 | 一軒あたりの売上(万円) | 残り(万円) | 残る割合 |
|---|---|---|---|
| 喫茶店 | 500 | 64 | 13% |
| 美容室 | 586 | 162 | 28% |
| 床屋 | 378 | 136 | 36% |
| そば・うどん店 | 1,054 | 263 | 25% |
| 自動車整備 | 1,385 | 332 | 24% |
| 木造の建築工事 | 2,002 | 403 | 20% |
喫茶店は、一軒あたりの売上が 500 万円で、残りは 64 万円です。美容室は、売上が 586 万円で、残りが 162 万円。売上は近くても、残りは 2.5 倍違います。
自分の商売で、どう使うのか。
一つめ:自分の数字と、並べる
去年の売上と、費用を引いた残りを出して、表の横に置きます。残る割合が平均より低ければ、費用のどこかが重くなっています。高ければ、いまのやり方に強みが在ります。
二つめ:かけてよい費用を、決める
残る割合が分かると、費用をいくら売れば取り戻せるかが出ます(計算のしかたはこちら)。広告でも、設備でも、ホームページでも、同じ式が使えます。
三つめ:記事の材料にする
「この町の、この商売は、何軒在って、平均の売上はいくらか」。こうした数字を、出どころを付けて書いたページは、ほかに在りません。調べている人にも、AI にも、使われやすい中身になります(理由はこちら)。
手順を、順に書くと。
- 自分の商売が、調査のどの分類に当たるかを探す。ぴったりの分類が無いときは、いちばん近いものを選び、そう書く。
- 個人で営んでいるか、会社かを分ける。数字の大きさが違うので、混ぜない。
- 事業所の数、売上の合計、費用の合計を写す。
- 割り算をして、一軒あたりの売上と、残る割合を出す。
- 調査の年と、平均であることを、数字の横に書く。
この数字を読むときの注意
- 個人で営む場合の、全国の平均です。「残り」は、売上から費用の合計を引いたもので、店主本人の取り分はここから出ます。
- もとの調査は令和 3 年(2021 年)のもので、調べた年は、感染症の影響があった年です。
- 業種は、調査の分類のうち、近いものを当てています。
よくある質問
- 統計にくわしくなくても、できますか。
- できます。使うのは割り算だけです。手間がかかるのは、自分の業種の表を探すところです。私の仕事では、ここを代わりに行って、報告にまとめています。
- 平均と自分の数字が、大きく違うときは。
- 平均は、小さな事業所も大きな事業所も混ぜた数字です。違っていて当たり前です。違いの理由を考えることに、意味が在ります。
- 会社の場合の数字も、出せますか。
- 出せます。同じ調査に、会社についての数字も載っています。この記事の表は、個人で営む場合のものです。
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出どころ
- 総務省・経済産業省「令和 3 年経済センサス‐活動調査」(企業等に関する集計、事業所に関する集計)から、山岸ラボが計算。