この記事の要点
- 現実検索の 6 割ほどが、どこも押されずに終わります(米国 58.5%、欧州連合 59.7%)。
- 意味結果の画面で、用が済むようになりました。上に出ても、人が来るとは限りません。
- 考え方「検索で何位か」から、「結果の画面で正しく伝わるか、名前で探されるか」へ。
- やること題名と説明の文を整える、名前を知ってもらう道を別に持つ、開いた人がすぐ用を済ませられるようにする、物差しを増やす。
- 結論検索は、まだ入口です。ただ、一本だけに頼れる入口では、なくなりました。
検索した人のうち、どれだけがどこかを押しているのか。
米国では、Google で検索した回数の 58.5% が、どこも押されずに終わっています。欧州連合では 59.7% です(SparkToro の 2024 年の調査)。検索の結果の画面を見て、そこで用が済んだ、または、探すのをやめた、ということです。
どこも押されずに終わった検索の割合
Google の検索。2022 年 9 月から 2024 年 5 月の記録。
出どころ:SparkToro「2024 Zero-Click Search Study」(2024 年 7 月。記録は Datos)
同じ調査は、検索 1,000 回あたり、Google の外のサイトへ何回のクリックが行くかも出しています。米国で 360 回、欧州連合で 374 回です。1,000 回検索されても、外のサイトが受け取るのは、3 分の 1 ほどです。
その割合は、増えているのか。
増えている、という報告が在ります。同じ会社が 2026 年に出した調査では、米国で、2026 年 1 月から 4 月の検索の 68% ほどが、どこも押されずに終わったとされています。
この 2026 年の数字は、私は原本を開けておらず、複数の報道で読んだものです。また、2024 年の調査とは、もとになる記録を出している会社が違います。増えた幅を、そのまま比べることはできません。向きとして読んでください。
なぜ、押されなくなったのか。
検索の結果の画面そのものに、答えが出るようになったからです。天気、計算、営業時間、言葉の意味。こうした問いは、結果の画面を見れば済みます。AI が作る要約も、その一つです(次の記事)。
ホームページを持つ側は、何をすればよいのか。
一つめ:結果の画面の上で、正しく伝わるようにする
押されないなら、結果の画面に出る短い文が、そのまま会社の説明になります。ページの題名と説明の文を、何をしている会社かが一行で分かるように書きます。営業時間や場所は、地図の登録にも正しく入れます。
二つめ:名前で探してもらえるようにする
「工事 会社 地域」で探されて比べられるより、会社の名前で探されるほうが強いのです。名前で探す人は、もう候補を決めています。記事、動画、紹介。検索の外で名前を知ってもらう道を、別に持ちます。
三つめ:押した人が、すぐ用を済ませられるようにする
押してくれる人は、3 人に 1 人ほどです。その人が、開いてすぐに知りたいことにたどり着けるようにします。速く開くこと、知りたい順に並んでいること、問い合わせの道が見えること。
四つめ:数える物差しを、クリックだけにしない
来た人の数だけで見ると、効いていないように見えることが在ります。名前で検索された回数、電話の数、問い合わせで「何を見て知ったか」を聞いた答え。物差しをいくつか持ちます。
この数字を読むときの注意
- これは、米国と欧州連合の数字です。日本の数字では、ありません。
- もとの記録は、パソコンと、一部のスマートフォンのものです。iPhone の記録は、ほとんど入っていません。
- 押されなかった検索の中には、言葉を変えて検索し直したものも含まれます。
よくある質問
- 日本でも、同じですか。
- この調査に、日本の数字は在りません。日本で同じ割合になっているかは、ここからは言えません。検索の結果の画面に答えが出る作りは日本でも同じなので、向きは同じと考えていますが、これは私の見立てです。
- それなら、検索への対策はもう要りませんか。
- 要ります。検索は、いまも大きな入口です。変わったのは、上に出ることだけを目指しても足りない、という点です。
- 押されなくても、意味は在りますか。
- 在ります。結果の画面で会社の名前と中身を見た人は、あとで名前で探すことが在ります。だから、結果の画面に出る短い文を整えることに、意味が在ります。
同じ棚の記事
- AI の要約が出ると、クリックは 15% から 8% になる
- Google は「特別なことは要らない」と言っている。では、何をするのか
- 日本の検索は、スマホでは Google が 85%。パソコンでは Bing が半分
- 生成 AI を使ったことがある人は、1 年で 26.7% から 58.8% になった
出どころ
- SparkToro「2024 Zero-Click Search Study」(2024 年 7 月 2 日) https://sparktoro.com/blog/2024-zero-click-search-study-for-every-1000-us-google-searches-only-374-clicks-go-to-the-open-web-in-the-eu-its-360/
- 2026 年の調査の数字は、報道による(原本は未確認)。